☆四国の酷道(R193霧越峠・徳島県上那賀町)
道路の整備が進んだ現在でも、地方によってはまだひどい国道が残っています。そんな酷道どころといえばやはり四国や紀伊半島で、車一台通るのがやっとの情けない道がそこここに見られます。
このR193もそんな中の一つで、100番台でありながらほとんど「忘れられた国道」となっています。霧越峠は中でも悲惨な区間で、道は狭いわ路肩は弱いわガードレールはないわで、一つハンドル操作を誤れば冗談でなく簡単に谷底に転落します。
おまけに霧越の名はダテではなく、頂上付近は濃霧に包まれていて視界がほとんどありません。湿っぽいためか路面にはコケなども生えていてすべりやすくもなっています。ここまでドライバーに緊張を強いる国道もそうはないのではないでしょうか。
酷道どころ四国の中でも最強と言われるのがR439(通称ヨサク)で、全国でも紀伊半島のR425と並んで両横綱の名をほしいままにしてきました。「きました」と過去形なのは、今はだいぶ整備が進んで酷道区間が失われつつあるからですが、徳島〜高知県境の京柱峠はいまだ健在です。崖−道−崖というルパン三世に出てきそうな道が本当にあります。
というわけで筆者が個人的に「これはたまらん!」と思った酷道十選を挙げておきましょう。
1 |
R425牛廻越 |
「落ちたら死ぬ!」の看板で有名 |
2 |
R193霧越峠 |
長くだるく細くきつく険しい |
3 |
R488広島県内 |
とにかく人気(ひとけ)がない |
4 |
R308暗峠 |
関西の不動のエース健在 |
5 |
R352枝折峠 |
細くはないが、とにかく長い戦いを強いられる |
6 |
R477花脊峠 |
急坂と百井別れのコンビネーション |
7 |
R399鳩峰峠 |
頂上の標識に心打たれる |
8 |
R121大峠旧道 |
恐怖体験あり |
9 |
R439京柱峠 |
かつての最凶酷道も整備が進む |
10 |
R405全体 |
何のための国道なのか全く意味不明 |
番外 |
R152青崩峠 |
国道がつながっていないが、あまりに凄い |
筆者もR157温見峠、R265輝嶺峠、R433二重谷峠などまだ見ぬ強豪を残していますので、まだこのランキングには変動の余地が十分あります。識者の皆様のご意見はいかがでしょうか。