☆ロングドライブ基礎講座(1) 〜プランニング編〜

 国道者たるもの、やはり長時間ひたすらに走り回ることが多い。筆者も一日15時間くらいまでは走るし、中には24時間下道だけで1000kmを走るという、一体どうやりゃそうなるんだというくらい突っ走る者もいるほどだ。ここまで走るとなると、それなりの心得や技術・知識も必要になる。というわけで、これまで27万kmを走破した筆者が、経験から身につけたロングドライブの知恵を公開しようではないか。

 (1)プランニング
で、ドライブの計画を立てるに当たっての最大の注意は、無理をしないことである。長時間走行、特に山道なんかを走れば相当に体力をロスする。それでなくても思わぬところで事故渋滞に巻き込まれたり、クソ遅い軽トラにブロックされたり、ドライブにアクシデントはつきものだ。まあ場所にもよるが、下道なら1時間30kmくらいのペースで計画を立てておけばわりと余裕を持って走行できる。あまりにきつい計画を立て、それに合わせようと無理をして事故るなど愚の骨頂である。あくまで趣味であり、ラリーではないのだから、ゆっくり風景や国道アイテムの撮影などを楽しみながら車を走らせるのが吉である。

北海道・美瑛の丘(国道237号沿い)。一見の価値あり。

 国道巡りには走り慣れた自分の愛車が一番であるのはもちろんだが、目的地があまりに遠方である場合は飛行機・新幹線とレンタカーの併用も考慮すべきである。返却時間などに縛られるのはうっとうしいが、現地までの高速代・ガソリン代・体力・CO2放出などなど考えれば十分なメリットがある。新幹線とレンタカーのセット予約で割引になるサービスなどもあるので、遠方の攻略には大きな味方となる。
 レンタカーは出先で飛び込みで借りることも可能ではあるが、行楽シーズンなどでは出払ってしまっていることも少なくない(特に北海道)。事前に予約しておくのがやはり無難である。
 
 が、レンタカーというものはやはり隅々まで知り尽くした自分の車とは勝手が違う。長距離を走ると自分の車より疲れやすいし、思わぬアクシデントも起こりうる。筆者の場合、「燃料は軽油」というシールが貼ってあったので軽油を入れたら、2kmほど走ったところで突然エンジンがストップしたことがあった(本当は普通のガソリン車であった)。6車線あるバイパスで、他の車はみな飛ばしていたので下手をすれば大事故であった。

 また友人も、山道でブレーキが突然利かなくなり、ガケの岩肌に車をこすりつけて止めるというカースタント並みの荒技を演じたことがあるとのことである。両方とも、ベテランドライバーである我々でなければ死んでいたかもしれない。走り慣れていないレンタカーでは、車の調子は事前にしっかりチェックしておくべきである。

 またストレス、時間ロスを回避するためには渋滞を避けるようなプランニングも必要であるが、これは別項で述べよう。

 (2)道路地図
 計画を立てるに当たっては当然道路地図が必要になる。最近はMapFanWebなどのサイトでルート検索も可能だが、やはり一冊詳しい地図を持っておけば何かと役に立つ。3000円くらいする詳細地図もいいが、800円くらいでコンビニで売っている「ライトマップル」なんかでも結構役に立つ。これで大ざっぱな道のりを決め、カーナビで詳しくルート設定すればたいていのところで困らない。
 筆者の場合、ページが戻らず広げておきやすい、リング綴じタイプの「ツーリングマップル」を愛用している。行き先の細かな情報なども多数盛り込まれており、見ているだけで走りに出たくなるよくできた地図である。また走行記録用には100円ショップで売っている白地図などを活用している。


ツーリングマップル。お勧めコースが記載されているほか、立ち寄りスポット情報も充実。

 カーナビは「俺には必要ない!」とおっしゃる方も多いが、リアルタイムで周辺状況を確認でき、裏道のコンビニや興味深いルーティングの旧道など発見しやすいことを考えると、十分価値があると思う。最近は安いものも出ているし、ケータイやパソコン用のナビサイトも充実しているので、スタイルに合わせて活用されたい

 (3)持ち物
 ロングドライブともなれば持ち物も重要だ。筆者の持ち物は以下の通り。チェックリストをつけておくのでご活用されたい。

持ち物 備考 チェック
財布 現金は多めに持っておきたい。カードもあればなおよし。
もちろんバイクでも可。自転車という猛者もいる。燃費・積載能力・快適性など総合的に考慮して選びたい。
運転免許 持ってない方は早めに取得すべし。
地図 気に入ったものを携帯しよう。
携帯電話 仲間との交信、渋滞情報の入手、暇つぶしなどに欠かせないアイテムだ。
ケータイ充電コード コンセント・シガーソケット両用の充電器があれば便利。
カメラ 各種国道アイテム撮影用。いや、他のものも撮っていいけど。長旅ならば、記憶媒体も大容量のものを用意したい。
食べ物 筆者の場合、眠気覚ましに「ブラックブラックタブレット」を常備。その他腹が減ったら休憩がてらコンビニで補給すべし。
飲み物 コーヒーなど好みのものを適宜補給。ちょっと眠気が来たら一口緑茶を口にするだけでだいぶ違ってくる。
ドライブガイド 美味しい店、立ち寄りスポットなどの情報入手のため。筆者はラーメンマップ、渋滞回避本などを常備している。
ETCカード 各種割引(後述)を受けるためには必須だ。
メモ・筆記用具 ドライブ記録用など。
各種コレクターズアイテム スタンプラリー帳など。走りに出る目的にもなる。
休憩のとき眺める、あまり難しくない本。
着替え 長旅となれば日数分必要だ。
ノートパソコン 最近はパソコンを貸し出してくれるホテルもあるが、やはり自分のマシンを持参したい。
iPod FMトランスミッターと併用すればカーオーディオにもなる。ドライブ用プレイリストなども作っておきたい。
歯磨き 旅行用パックを常備。
寝袋・毛布 車中泊用アイテム。
日よけ 車中泊時、目隠しにもなる。
クッション ちょっと横になるとき便利。
工具 車のトラブルは長旅の大敵。いざというときタイヤ交換くらいできるようにしておきたい。
双眼鏡 前方の渋滞状況確認、珍しい国道アイテム確認など、意外に使うことが多い。
ガソリンスタンドのカード 2円程度の値引きだが、ちりも積もれば山である。
JAF会員証 できればお世話にならないに越したことはないが。フェリーやレストランなど、会員割引がある施設が多いので活用すべし。
ハンカチ 長旅なら複数枚。
ちり紙 何かと使うこと多し。
タオル・シャンプー類 立ち寄り温泉に行きたくなった時用。
常備薬 持病のある方は持っていれば安心。
乾パン 遭難した時用。
ナビゲーター できれば国道趣味に理解のあるキュートな女子を用意したいが、難易度は高い。
●寒冷地装備

チェーン・スノータイヤ 滑り止めなしに雪道は自殺行為である。
霜取りスプレー あると便利。
スコップ 深い雪から脱出するため。
使い捨てカイロ 寒さに対しての強い味方だ。
ボロ布 スタックしたとき、タイヤの下に敷いて脱出を図る。

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