☆リュートを弾く天使(川端文昭・作)


(ラッピングペーパー、56cm×56cm)

 椅子に腰かけ、リュートを奏でる翼ある天使。これが(リュートまで含めて)正方形一枚から切り込みを入れずに出来上がっています。創作過程としてはまず「リュートを弾く少女」ができて、ここに翼を付け足し、余ったカドで椅子の脚を折り出したという形になっているそうで、このあたりは完全に理詰めで設計が行われています。しかしもちろん作品の出来映えを支えているのは全体のデザインセンス、細部の仕上げのテクニック、煮詰め具合といったところでもあり、川端氏の作品はいつもながらこのあたりが極めて高いレベルでバランスしています。

 工程数は相当に長いのに、無理な折り方はどこにもなく、最後まで極めて「流麗に」仕上がるのも特筆に値します。このあたりまで含めて、非常に完成度の高い作品といえそうです。ただし作品の仕上げについては残念ながら筆者の技術不足のため、原作の持つ雰囲気、品格のようなものが半分も表現できていないことを申し添えておきます。

 

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