☆全米毒物軍団(その2)

 さて前回に続き、T2氏のレポートによるアメリカン毒物シリーズパート2をお送りしましょう。正直これは凄いことになっている、というのが筆者の実感です。

4)メローイエローチェリー(ペットボトル)


 いよいよ、一線を越えて毒物の世界に入ってきました。真っ赤です。成分表にはRed40とあります。赤は警告の色、の通り、この異様な赤色からして十分な警告を周囲に放っているとはいえないでしょうか。缶がなかったので、ペットボトルにしたのですが、最初「Cherry」が「Chilli」に見えたくらい赤いです。

 赤過ぎです。写真からでも節操のない赤さっぷりが伝わってきますね。

 さて、気を取り直して一口…やっぱり激甘です。成分表で確認したところ、なんと1本(591cc)に

 

80グラム

 

もの「high fluctose corn syrup」(高果糖コーンシロップ?)が入っています。しかもご丁寧に炭水化物一日摂取量の33%であることが示されています。

 破壊力がありやがり過ぎます。これはもはや業界で言うところの飽和溶液ではないのでしょうか。日本代表の激甘ドリンク・マックスコーヒーとあずきオーレが束になってかかっても太刀打ちできそうにありません。アメリカで「ハンバーガーの食べ過ぎで肥満になった」としてマクドナルドを訴えた人がいたそうですが、訴えるならこちらだったのではないでしょうか。

 さらに、合成香料としか言いようのないチェリーの異様な香りが漂ってきます。甘ったるくしかもまとわりつくような香り。しかしこの香りはどこかでかいだことが…とそこで思い出したのは、昔ラジコン用エンジンにつかわれていた燃料のニトロベンゼン(筆者注・第一種指定化学物質)の香りでした。

2口飲んで頭が痛くなってきたのでそのまま流しに送りました。

 静かに葬り去ったという感じですね。筆者の経験からも、ヤバい毒物は意地を張らずに早めに捨てるのが無難です。

判定は 実害があったので

 毒

 文句なしでしょう。なんともHOLY SHIT!な感じです。

 アメリカ人はジュースの色が真っ赤や青、紫、緑であることを疑問に思わないようです。まあ、それはお菓子のゼリービーンズやら、生クリームが紫に着色されているケーキやレインボーゼリー(7色なんです。ホントに)を喜んで食べることにも現れているかも知れません。しかしそうすると間違って飲食しないように色をつけてある液体(ガソリンとか不凍液とか)なんてのは余り意味がないような気がしてきますね。

 日本人が神経質すぎるのか、アメリカ人が大らかすぎるのか難しいところですね。冷静な文明批評を交えつつ、次に行きましょう。

5)RICE DREAM(紙パック)


 さて、今回このコーナーに投稿するきっかけとなった米ジュースです。かなり大きいサイズで売られています。これより小さいのはないようです。

 ついに真打ち登場でしょうか。何がドリームだこの野郎という感じもありますが、やはりアメリカンポイズンは物量で攻めてくるのがデフォルトのようですね。

 原料として、米(粉砕)、大豆油などが書かれています。米の粉を水に溶かした感じなのでしょうか。この時点で既に不安がよぎります。パックの上には「開ける前に良く振れ」の表示があります。米(粉砕)とあるところと考え合わせると、結構どろどろしているのでしょうか、さらに不安が増します。

 側面には「朝食用スムージーの作り方」なんてのが載っていて、普通の牛乳の代わりにバナナなんぞと一緒にミキサーにかけて飲むと健康に良い、とうたっていますが、体には良くても口にはかなりよくないであろうことは明白ではないでしょうか。

 米とバナナっすか……。あまりにも米食に慣れ過ぎた日本人には到底浮かばない発想です。「日本民族の魂たる米を、一体何と心得おるかっ!」と裏の頑固じじいに説教されそうな飲み方ではあります。まあ彼らからすれば、例えば「卵ご飯」なんぞというのは、テリブルかつアンビリーバブルな想像を絶するほどファッキンな食い物でしかないのかも知れません。

 さて、開けてみます。一口…この味は…まったく甘味がありません。舌が肩透かしを食ったような気分です。しかも水のようにさらさらで白い液体です。しかし味はただの

 米のとぎ汁

です。(いや、別にとぎ汁を飲んだことがあるわけではないですが)。米のとぎ汁以外に何の味もしないくせに、なんとなく米ぬかのような香りがします。これも2口でギブアップ。

 玄米を使ってるんでしょうかね。体にいいこたいいんでしょうが。「西洋人の考えた東洋の神秘」みたいな味わいになってそうです。

このシリーズ、他にバニラフレーバー(バニラエッセンスがはいっているようです)や、チョコレートフレーバー(色は少し茶色)があります。しかし、両方とも「フレーバー」ってことは香りだけで味は米のとぎ汁のままなのでしょうか。

  

脅威のライスドリーム軍団。

 真に驚くべきラインナップです。我々日本人には、「米を粉砕してバニラやチョコを混ぜる」という着想は逆さにして振っても出てこないところでしょう。しかしこれだけバリエーションが売り出されるということは、米のとぎ汁はアメリカではかなり人気があるのでしょうか。さすが米国、と下らないギャグがつい口をついて出てしまいます。

いずれにせよ、ホントに試飲してから売り出したのか疑わしいなと思いつつ、残された1リットル近いパックのパックの裏側を見ると、「1/2ガロン(約2リッター)入りもあります」との記述を発見して更に気分が暗くなるのでした。

なお、メーカーはアメリカのメーカーです。韓国の「モーニングライス」と同じメーカーの製品だったりすると、これは韓国発の毒物ドリンクを広めるために潜伏している、まさに埋伏の毒じゃないかと思われたりしてして面白いのですが。

判定は

 強いですね。覇権国家アメリカの底の深さを垣間見せるかのような恐ろしいブツです。ガソリンじゃあるまいし、こんなもんガロン単位で売るなよ。

6)ルートビア(いろいろ)


 いよいよトリです。既にルートビアについてはレポートが寄せられていますが、アメリカではルートビアはあのまずさにも

かかわらず、かなりポピュラーな飲み物のようです。なんといっても、いくつものメーカから独自のルートビアが出ているのですから。ちょっと近所のスーパーを回っただけでも、A&W、IBD、MUG、Sam's Choiceといろいろなルートビアが発見できます。

 ジーザス、なんてこった!まさに衝撃的な事実です。世界最強ランクの毒物との呼び声高いルートビアを、多くの会社がこぞって発売していたとは。いってみれば「ボブ・サップは実は10人いました」くらいの強烈な事態といってよいのではないでしょうか。

それでは早速缶を開けると…確かにこの異様な香りは飲み物とは思えません。CRC-556だと形容した方もいたようですが、さもありなん、という感じです。色だけならコーラとそう変わらないのですが。

さて一口飲んでみると、この味は…サロンパス+Drペッパーです。これは飲めたもんではないです。大体私T2はDrペッパーですら飲めません。どこをどうしたらアメリカ人はあれを、ましてやルートビアをおいしく飲めるというのでしょうか。しかもこれが1ダースパック(A&Wの缶)やら、1/2ガロンペットボトル(MUG、Sam's Choice)で売られているのです。

 これがアメリカンポイズンの世界、どこまでも物量、物量、物量で押してきます。やはりアメリカに対してはいろんな意味でスケール負けするのは事実ですね(勝ちたくもないって気もしますが)。

あ、そういえば上の感想がどのメーカのルートビアか書き忘れましたが、 どれも同じようにサロンパス+Drペッパーです。

 全部購入、飲破(造語)したT2氏の努力に頭が下がります。太平洋戦争当時、物量で攻める米軍に精神力で立ち向かった日本軍を想起させる勇姿といえます。いい例えなのかどうかわかりませんが。

ちなみに、ルートビアの味がサロンパスなのは、香料としてWintergreen Oilという香料が含まれているからのようですが、このWinterGreen Oilの主成分はサリチル酸メチルらしく、こいつはサロンパスにも含まれています。

なるほど〜、それでサロンパスの味がするんだね!などと納得するわけがありません。大体外用薬を胃に入れてもいいんでしょうか?

このWinterGreen Oilについていろいろ調べてみると、キャンデーやらその他のお菓子にもこの成分が入っていることが判明。どうやらアメリカ人は食べ物がサロンパス味であることをそれほど異様に思わないようです。

 頭痛がしてきました。やはりアメリカ人の味覚は謎に包まれています。

さらに調査&ルートビア処分の途中でわかったのは、米軍基地のカフェテリアには必ずルートビアがおいてあるらしいのです。(空軍の人からの情報です)沖縄にルートビアが生存しているのはこのあたりに理由があるのかもしれません。ビールサーバーみたいな、コップをレバーにおしつけてジュースを出すやつが必ずおいてあるそうなのですが、大体ジュースは6種類くらいで、ラインナップは

 コカコーラ

 ダイエットコーク

 Dr ペッパー

 メローイエロー

 ?ピンクレモネード

 そしてルートビア 

となっているとのことです。

そしてラインナップを見れば推測できると思いますが、この機械にはコカコーラのロゴが入っており、そこからは

コカコーラもルートビアを作っている

ことが推察されます。

 いやすぎです。もう心底いやで仕方がありません。どういう国なんでしょうかアメリカ合衆国。

 

さて、この調査中、さらに多くの怪しいジュースを発見してしまいました。

 Arizona Green Tea(パッケージはなにやら和風な雰囲気をかもし出そうと努力しているようです。そして「緑茶」の文字が。砂糖入り(43g)ですがそれほど甘くはないです。しかしマジックで書き足したとしか思えないこの「梅」の字や、中国と日本の区別がついていないことをうかがわせる建物など、怪しげな点満載です。


 すっげぇ笑いました。社員の知り合いの日本語学科の学生に急きょ書いてもらったかのような、チープな文字の感触がもう最高です。全体のデザインも確かに日本と中国を混同してますね。日本のシーンなのに「ジャーン」と銅鑼が鳴るアメリカ映画がありますが、まあ向こうからすれば日本も中国も大ざっぱに「東洋」でしかないんでしょう。

 しかしこのデザイン、「アリゾナ」の文字に浮世絵という組み合わせそのものが、もはや文明の衝突といってよいレベルに達していますね。だいたい「梅緑茶」「低糖緑茶」って、日本人を32年やってる筆者にも初耳の単語なんですが。こいつはある意味でアメリカみやげに最適といえるのではないでしょうか。

 IRD Cream Soda(日本と同じクリームソーダを想像すると大間違いです)

 コカコーラバニラコーク

 コカコーラチェリーコーク

 チェリーペプシ

 

ペプシよ、そしてコカコーラよお前たちもか…

大メジャーでさえアメリカでは毒物ドリンク製造に手を染めてしまっているようです。

また新たな毒物を発見したらレポートします。それでは。

 今回は大いに勉強になりました。あらゆる人種・文化を飲み込み、吸収して成長してきたアメリカならではの物品だったのではないでしょうか。毒物飲料の中にもアメリカのふところの深さが垣間見えたような気がします。まールートビアをこぞって量産してほしいとは全く思いませんが。

 ということでT2さん、今回は力作レポートありがとうございました。今後他のアメリカ在住の方々も、ぜひ綿密なチェックをお願いしたいと思います。

 

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