☆北海道毒物フェスティバル

 以前、沖縄から大量の毒物報告をいただいた双尾まさきさんからのさらなる冒険談、今回は北海道編です。全国を駆けめぐるチャレンジャー魂に大いに拍手を送りたいところです。ついでに、といっちゃあなんですが、あくじさんからも北海道系の悪質飲料を報告いただいているので、こちらもまとめて行ってみましょう。ではレポートの方を。

今回は、2001年8月に北海道に行った時の報告です。

さあ、どんなドリンクに会えるのか、期待に胸を膨らませて札幌に到着したら、さっそくありました。

ドクターペッパー

・・・初っ端からこれ? 

日本では、沖縄以外ではおおっぴらに売っていないと思っていたのに、さすがは北海道。

「日本とは思えない」とよく言われますが、まったくそのとおりです。

いや、ドクターペッパーは関東でもおおっぴらに売ってますよ。で、意外にファンもいたりするからややこしいのですが。

ところがその後、毒物ドリンクにはほとんど会えませんでした。

確かに北海道限定のドリンクは結構あったのですが、美味しいものが多かったのです。

その例外がこれです。

 

○『北海道限定 メッツ ガラナ』(キリンビバレッジ)

ガラナというと、例のあれですね。

なぜ北海道限定。

大丈夫でしょうか、キリン。

 

この時、どうもトチ狂っていたようです。

勢いで500ml缶を買ってしまいました。

とりあえず味見。

 

あけたとたん薬くさい匂いがしました。

ガラナ特有の匂いです。

ドクターペッパーの匂い、と言い換えても良いでしょう。

そこはかとない不安と湧き上がる期待に、胸が震えます。

では一口。

 

思ったよりは飲めます。

少なくともドクターペッパーよりは随分ましです。

ですがこの匂い、なれないとつらいです。

 

量が多いので、飲んでいるうちにぬるくなってきました。

そうすると途端につらくなりました。

350mlならば、もっと普通に飲めたと思います。

 

判定:★★

 

他にもいくつかガラナ飲料を発見しました。

どうも北海道ではガラナ飲料が大人気な様です。

筆者も去年北海道へ行った折り、妙にガラナ系飲料を目にしました。北の大地と南国の果実の関係は一体何なのか、考えるだに謎です。まあ考えてどうなるもんでもないですが。


(追記 02.7.17)

この北海道とガラナの謎の関係について、KO-GIさんからメールをいただきました。こちら。

はじめまして、KO−GIといいます

こちらの「北海道毒物フェスティバル」の中で

「筆者も去年北海道へ行った折り、妙にガラナ系飲料を目にしました。

北の大地と南国の果実の関係は一体何なのか、考えるだに謎です。」

という記述があったのですが、そのことについてメールしてみました。

 

元々ガラナ飲料はコカコーラの対抗商品だったと聞いています。

昔、コカコーラが日本にやってくるというときに、

日本の中小飲料水メーカーがコーラに対抗するために開発したようです。

 

なぜガラナなのか?

というのも、当時世界のある地域でコーラの売上が伸びず、

その地域の飲料水が売れていたということに目をつけたそうなのですが、

それがブラジルのガラナだったそうです。

そこで、日本でガラナ飲料が開発されたそうです。

 

なぜ北海道だけで売られているのか?

ガラナ飲料を開発したのはいいものの、

思ったよりコーラの日本進出が早かったため、ガラナは普及しなかったそうです。

ただ、北海道だけはコーラの上陸がほかの地域よりも数年遅れたために

いまでもガラナが生き残れたようです。

 

覚えている限りで、

「メッツ・ガラナ」

「コアップガラナ」

「ガラナップ」

「ガラナエール」

などのガラナ飲料があったと思いますが、

私は「ガラナップ」が好きでした(w

とのことです。うーむ、こんな科学的な(かどうか知らんが)理由がちゃんとあったのですね。しかしまあなんでも聞いてみるもんで、世の中いろんなことを知っている人がいると感心します。

ということで双尾まさきさんの投稿に復帰。


 

北海道で発見したドリンクの中で、最もインパクトがあったのはこれです。

○『白い恋人

『白い恋人』なら、僕も食べたことがあります。

確かビスケットにチョコをはさんだ、北海道土産の定番ですよね。

美味しかった記憶があります。

・・・これ、ドリンクだよね?

値段は高めで、200mlくらいの缶で210円しました。

おおっ、なんとドリンクバージョンが。これは驚き。しかし高えな、おい。

気になったのでコップに移し変えてみました。

案の定どろっとしています。色はチョコレート色。

では一口。

 

非常に濃いチョコレートの味です。

どうもビスケットにはさんである真中の部分の味を、再現しているようです。

美味しい、とは思いますが、ちょっと濃過ぎます。

缶の裏には『濃いと思ったら薄めてください』といったようなことが書かれていました。

開発者も濃いと思ったんですね。

じゃあ薄めて売ればいいのに、と思いますが。

判定:無毒

まあ飲む人の自由裁量に任せている、とも言えますが、単なる無責任のような気もしますね。しかしおいしいのか、残念。

 

北海道には本当に、変わったドリンクがたくさんありました。

自販機で売っている物の他には、ジャガイモビールやとうもろこしビール、ラベンダーワインなども飲みました。

でも、あまり印象に残っていません。

よっぽどまずいものしか記憶に残らないんですね。

人間の脳は不思議に出来ているようです。

うーん、筆者も北海道では思ったほどの収穫はなかったです。「これは凄そう!」と思った奴が意外においしかったりしたケースが多かったですね。

しかしさすがに広大な北の大地、実は強豪が潜んでいるようです。こちらはあくじさんからの報告。何やら文学的な香りのする、ただ者とは思えない文体です。

北海道北見市で初めてエスカレーターの導入された百貨店は私が高校生の時には既につぶれる寸前で、その奥には型の古い、特に飲料メーカーの定まっていない自動販売機がひっそりと設置されていました。そこで売られていた飲料はどれもこれも見たことのないものだったのですが、なかんずく目を引く一缶がありました。名を「こめちち」といいます。

ゲェッ!こめちちってどんなネーミングなんだよ……。多少のことでは動じない筆者も久々にのけぞりました。これは確かになかんずく目を引きます。これまで取り上げてきた幾多の毒物群の中でも、ネーミングのインパクトと破壊力においては最高峰と言えるのではないでしょうか。

知的新未来飲料 こめちち KOME CHI CHI」と書かれた缶には牧場の風景が描かれており、上部には「北海道・別海町」この地方限定ドリンク特有の雰囲気に充ちみちたセンスの飲料はその名の通り、発芽玄米牛乳から出来ており、その他に人参、オリゴ糖など。

これのどこに知性を感じればいいんだよ……。しかし米と牛乳だけで勘弁してくれるのかと思ったら、人参まで配合してやがるんですね。毒物飲料を飲むと思うのは、「開発者は何を考えてやがったんだ」ということですが、この場合どうも明確な殺意を感じてしまいます。

仲間内での罰ゲームに用いられていたほどの「こめちち」、味は、原料そのままの生米と牛乳と生人参の味がするので、一つ一つは知らない味ではないのですが、どうして混ざると知らない味になるのか不思議です。

せめて加熱した米の味だったらまだ救われていたかもしれないのに、生米味の飲み物なんて米の研ぎ汁ぐらいではないでしょうか。そのうえ妙なとろみがついているため長く味が口の中に残るので、それ以前に罰ゲームに用いられていた「朝鮮人参ガム」を押しのけ堂々の一位を獲得しました。

そんなこめちちでも美味しいと言う人がいるのだから不思議なものです。

 最強ですね。最強です。これは凄い。飲料界のデイジーカッターの名をほしいままにする、「ルートビア」とも十分互角に渡り合えそうです。

以上が私の毒物体験です。

4年ぶりにこめちちを思い出し、google検索してみると……

http://www.betsukai.gr.jp/hp/betsukai/keizai/tokusan/rakunou/kome.htm

まだあるみたいです。

平成6年度優良ふるさと食品中央コンクール

農林水産省食品流通局長賞受賞

がーん。日本の官僚は何をやっているのか……。

これが流通しているのを見るのは北海道内でも極々まれなのですが。

しかも15本1650円というガチンコ通販価格。

通信販売でも売る気がないのでしょうか。

 これは数ある毒物の中でも、日本代表として選びたいくらいの素晴らしい出来栄えなのではないでしょうか。破壊力の中にも、なんとも言えない味わいが感じられます。次回北海道に渡った折りにはぜひ探してみたいと思います。情報ありがとうございました。

 

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