国道50号線を行く・その2

 というわけで続きである。

 R4バイパスを過ぎ、茨城県に入るとまたもや道は片側1車線に戻る。流れは途端に悪くなり、特に夕方は大型店舗が出てくるたびにつっかえて止まってしまう。これまでが快走だっただけにえらく腹立たしく感じる。南の方に結城バイパスが建設中だが、全部は開通していない上にこちらも片側1車線で、今一歩渋滞解消の切り札には遠い感じである。


慢性的渋滞。回避ルートもないではないのだが。

 下館市に入っても状況は変わらない。というわけでこちらも北の方にR50下館バイパスが建設中であるが、これも今のところ両端とも本線とつながっていない浮島状態で、渋滞解消のためにはクソの役にも立っていない。責任者出てこいという感じである。ここ5年くらいあまり進歩していないようだが、一応工事は進められているようである。ちょっと遠回りにはなるが、これが開通するとずいぶん快適になるはずだ(注:最近東側は本線につながった)。

こう考えると、R6といいR50といい茨城の幹線国道はどうも整備度が今一歩だという感じは拭えない。渋滞だらけの両国道を改良するのは、決して無駄銭ではあるまい。「最後の土建王国」なんぞと言われる茨城の道がなぜ良くならないのか、筆者にはちょっと不思議なところである。


異様にだだっ広いばかりで車のいない下館BP。遠くに見えるのは筑波山。

 ということでかどうか知らないが、抜本的な渋滞の解決策として、このR50に沿う形で北関東自動車道の建設が進められている。現在茨城・栃木・群馬3ケ所で少しずつ開通しており、これらがつながった暁には、この道路が北関東の新しい大動脈として機能し始めるはずだ。


北関東道。今のところ全く交通量はないが、全面開通すればかなり使いでのある道になるはずだ(写真は水戸市内)。

 岩瀬町に入り、久々に広々とした4車線区間になる(短い命ではあるが)。ここらは石材の産地で、道の両側に石材店がずらりと立ち並ぶ。歩道には御影石などを素材にした彫刻が飾られており、ちょっとした美術館のようになっている。


広く取られた歩道に彫刻が並ぶ。街作りとしてはなかなか面白い。


こんな看板も。なんでラブなのかは訊かないのが大人の態度というものなのであろう。

 岩瀬が石の町なら、次の笠間市は焼き物の町である。近くの益子町ともども良い土が出るらしく、住み着く陶芸家が最近増えているとのことである。左右あちこちに窯元や陶器店が道を埋めており、美術館などもいくつか建てられている。陶器なんかにはあまり興味のない筆者だが、休憩がてらぶらりと立ち寄ってみるとこれはこれで意外に楽しかったりする。

 ゴルフ場が点在する友部、内原を過ぎるとそこは水戸市。ここまで来ればR50の旅もラストスパートだ。と思った瞬間、R50は2つに分裂する。南東へ向かうのは水戸バイパス。1985年に開通した道だが、最近県庁がこちらに移ったのをきっかけに急速に市街地化が進んでいる。道路の作りも高速並みで、特に夜中なんぞはちんたら走っていると後ろからパッシングの嵐を浴びることになる。


広い道路に大型店舗が立ち並び、いかにも郊外のバイパスといった趣だ。

 本線の方はにぎやかに商店の立ち並ぶ、まさに水戸のメインストリートとして一路水戸駅を目指す。その名も「黄門通り」。道路の方は狭い道幅を無理に4車線切っている上、左に寄れば路駐にバス停、右に寄れば信号待ちの右折車が待っており、決して走りやすくはない。


水戸市内。けっこう都会。

 とはいえ表通りから一歩入ってみれば、そこには弘道館、偕楽園など歴史的な施設も多く、けっこう城下町ならではの風情が残されていたりする。観光地とまではいかないが、散歩してみる分にはなかなか悪くない。


どこのお城かと思ったら、小学校なのである。かつての水戸城三の丸をそのまま学校にしているのだ。

 前橋の中心街として始まったR50は、水戸の中心街として終わりを告げる。ゴールは水戸駅前、写真のあたりが終点となる。ここから先はR51と番号が変わり、鹿島灘沿いに南下して千葉市を目指すこととなる。


水戸駅前の終点。右から来るのがR50、左は旧R6。

 というわけで全線を走り切った。ご覧の通りほぼ全線に渡りバイパスに次ぐバイパス、速いことは速いが面白みは少ない。とはいえ一本裏道に入ってみれば、表の機能本位の道路とは違った、街の素顔がそこに見えてくる。100kmですっ飛ばすのもドライブなら、街並を眺めながら40kmでゆっくり流すのもドライブである。R50は表と裏、2つの魅力を併せ持った愉しい国道であると思う。みなさんも時間がある時は、散歩気分でちょっと裏道の探検などしてみてはいかが。おいしい店、不思議な施設、今まで気づかなかった街の魅力に出会えること請け合いだ。

 

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