国道294号線を行く・その1

 国道294号線は、千葉県柏市を出発して茨城県西部・栃木県東部を縦断し、福島県会津若松市までを南北に結ぶ全長241kmの道である。詳しく調べたわけではないがこれは3ケタ国道としてはかなり長い方で、かつ4つの県を通過するというのはかなり珍しい。とはいうものの実は千葉県内のR294はただの形式的な存在に過ぎないのであるが(後に詳述)。長いわりにはあまり大きな都市は通らず、地味な道ではあるがそこはかとなく味わいは深い。というわけで全線完走レポート開始。


 R294の法律上の起点は千葉県柏市、呼塚(よばづか)交差点である。R6とR16の交点であり、だいたいいつ行っても渋滞していない時がないという実にクソッタレな交差点である。

 呼塚交差点を遠望。交差点の作りそのものに問題がありそうである。できればあまり近寄りたくない。

 とはいうもののここにはR294の文字は影も形もない。実はR294はここからR6と重複して北上し(表示はない)、利根川を越えた茨城県取手市で始めて姿を現す。こういうケースは実はよくあるのだけれど、なぜ素直に取手を起点としないのかやや謎である。識者の方々に尋ねてみたことがあるが、はっきりした結論は出なかった。まあ一般人にはよくわからないお役所の都合がそこに介在しているのであろう。とにかく実質の起点はここだ。


 R6よりR294入口を臨む。歩道橋の下がR294起点。

 取手で左折して守谷町までは2車線と4車線を交互に繰り返す。用地の買収が済んだところだけ4車線化しているのか。はっきりいって走りづらい。しばらく走ると、常総バイパスに突入する。全長40kmにも及ぶ長いバイパスで、関東平野の田園風景の中をほぼ真北に向けて一直線にぶち抜く豪快な道である。東京の一番近くで地平線が見える場所だろう。旧道はつい最近県道に格下げになったが、R294が工事で渋滞している時などなかなか重宝する。


 ズバリ一直線。しかし30km近くこういうアメリカンな景色なので、眠くもなってくる。

 こういう道なのでスピードを出す車が多く(180km/hを叩き出した人もいるそうな)、パトカー型に夜光塗料を塗った子供だましの看板がずいぶんたくさん置いてある。もちろん本物が取り締まりをしている時も多いので注意。ついでにこんなのもある。


道端に飾られた(?)事故車。「猛〜」じゃねえだろ。

 北上していると、石下町で左側に変なものが現れる。近づいてみるとなんと城である。なぜこんなところに城が?と思って看板を見に行くと、石下町地域交流センター兼博物館(通称豊田城)」。えらい交流施設もあったもんである。


かつて日本にはバブルと呼ばれた不思議な時代があった。

 下妻市内には2000年に「道の駅しもつま」が開業した。ここはかなり大きな道の駅で、営業時間も長いし、レストランやそば屋もあるしでなかなかファン(?)には好評である。大平原の景色に飽きたところでちょっと休憩していくのにちょうどいい場所でもある。

 栃木県境の町、下館で久々に4車線になる。最近R294は交通量が増えており、特に長距離トラックがぶんぶん走り回っている。関東地方を縦断して東北地方に抜ける貴重な道であるため、R4の渋滞を避ける車が流入してきているのであろう。それに合わせて常総、下館、真岡、茂木、烏山など次々にバイパスが整備されつつあるのだが、ほとんどが2車線であるため増加する交通量をさばき切れていない感がある。現在もこの下館などで拡幅工事は進められているが、早いとこ全線4車線化を望みたいところである。

(追記:現在は下館市は合併して筑西市となった。R294は石下、下妻などでも4車線化されるなど改良が著しい。)


下館バイパス。左は真岡鉄道。この他下館駅付近なども着々と4車線化が進んでいる。

 栃木県に入り、最初の町は二宮。ここにも道の駅がある。二宮金次郎を大フィーチャーしているのでてっきり出身地なのかと思い込んでいたが、実際には違うんだそうである。さらに次の真岡市に入ったところで妙なクランク状の曲がり方をさせられ、急に道が細くなる。この部分だけバイパスがつながっていないため、旧道と変な接続をしているためだ。真岡市街地を迂回するバイパスはすでに完成し、供用中である(2003年夏にこの部分をつなぐバイパスが開通し、この変なクランクは消滅した)。


真岡バイパス。できたてでさわやか。まあご覧の通り交通量はない。

 今まで一直線に北上して来たR294はこの辺から進路を北東に変える。未改良の場所と改良済みの区間が交互に現れ、何か落ち着きのない道路だなという印象を与える。


益子町の日石のスタンドの謎のサイ。カバが逆立ちすればバカだが、これは?

 益子は焼き物の町として有名で、沿線のあちこちに益子焼の店が立ち並び独特な雰囲気を醸し出している。ここらででR121、R123と重複するが、栃木県はこの辺の表示がしっかりしていてわかりやすい。茨城県も少しは見習いやがれという感あり。


栃木県内のいわゆるおだんご標識群。栃木の案内標識の充実ぶりは関東随一である。

 R123との重複区間を過ぎた後R294は再び進路を北に向ける。烏山町あたりからは蛇行する那珂川と並行して走る形になる。ここまで一路北上して来た関東平野もこのへんで終わりになり、徐々に標高が上がり始める。


烏山BP脇の公園より那珂川を臨む。遠くに見えるのは興野大橋。

 これ以降はパート2で。

 ドライブのページ

 HOMEに戻る