☆ハイサイ!ゴーヤー茶(沖縄物産公社)

 毒物探索の基本として、「怪しいネーミング」「怪しい原材料」「怪しいメーカー」の3つが挙げられる。この3つのうち1つでも満たしていれば毒物の可能性を疑う必要がある。特に地方の小メーカーが作った見なれないジュースに毒物が多い。

 筆者がこれを発見したのは99年のゴールデンウィーク、日本海側を一人ドライブしていた時のことである。疲れを癒すため立ち寄った道の駅能生、そこに一人のどこか日本人離れした突き抜けた爽やかさをたたえた青年が出店を出していたのだ。見ると「沖縄物産店」とある。なぜ新潟で沖縄物産が、と疑問を抱く間もなく筆者の目は青年の手元に吸い寄せられた。そこには黄色と黒で「ハイサイ!ゴーヤー茶」と大書された緑の缶があったのだ。筆者の胸が高鳴ったのは言うまでもあるまい。上記3条件をきっちり満たしているではないか。ゴーヤーといえば沖縄名物のニガウリ、こんなもんがどう考えてもうまかろうはずがない。白い歯を見せて微笑む青年に筆者は150円を支払い、最悪の事態に備えて口直し用の「Leafs」を合わせて買い込んでそそくさと車に乗り込んだのであった。

 ワクワクしながら缶を開けてひとくち口に含む。……あれ?何の味もしない。もう一口飲むがやはり味がない。一緒に買った「Leafs」より味がないと言えばどれくらいのものかわかっていただけるだろう。不審に思いながら缶を眺めると、「苦みを丁寧に取り除き、まろやか風味に仕立てました」……。

そんな腰の引けたジュース作りでどうするのだこのバカ者!

 というわけで今回はなかなか「これは!」という毒物には巡り合えないものだ、という教訓であった。

追記:ちなみにその後茨城県大子町の道の駅の自販機でもこれを発見。道の駅とタイアップでもしているのだろうか?「道の駅」と「未知の液」のしゃれというわけでもあるまいが。

 判定:★なし。

 

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