☆全国唯一・竜飛岬の階段国道(R339・青森県三廏村)

 本州の北の果て、青森県の竜飛岬に、全国でただ一ケ所、階段が国道指定されている場所があります。観光地としてガイドブックなどにも出ていますし、テレビなどでも幾度か取り上げられている、国道界屈指の名所といえる場所です。

 国道339号線をひたすらに北上していくと、やがて視界が開け、北海道が対岸に望める岬の北端に達します。ここでカーナビの国道表示は途切れますが、ここから崖の下の小さな漁港に向かって階段が続いています。これが問題の階段国道です。

「階段国道」の補助標識つき。

 手すりつきのきれいな階段が続いていますが、当然車は通れません。

下の方が漁港。街灯なんかもきれいなのが立っている。

 階段の脇にもしっかり国道標識が立っており、わざわざ「階段国道」の補助標識までついてますから、これは完全な確信犯です。

この標識が、日本で一番たくさん写真撮影されたおにぎりかもしれない。

 階段を降り切った後は漁師さんたちの家と思われる民家の間を抜けて行きますが、ここもとうてい国道とは思えない笑ってしまうような細い路地です。

スクーターでも厳しい狭い路地だが、しっかり国道標識もある。

 しかしなぜこんなものができたのでしょうか?はっきりしたことはわかっていませんが、とにかく何かの手違いで階段が国道に指定されてしまい、後でミスに気づいたものの「せっかくの全国唯一の階段国道なんだから、これはこのまま整備してしまって観光地として売り出そう」という運びになった、というのが真相のようです。実際筆者が訪れた時は連休のさなかであったこともあり、かなりの数の観光客が来ていました。

案内図まであるから、これは完全に観光客狙い。

 実は階段国道(上の写真の灰色のジグザグ)の手前にショートカットの道路(緑色)が作られており、階段を通らなくてもR339を通過するのは可能になっています。こちらを国道指定するのが本筋なのでしょうが、そうなると階段国道は本当にただの階段です。階段と国道標識の組み合わせだけで結構な数の観光客を呼べているわけですから、まあなかなか気の利いた道路行政といえるのではないでしょうか。

 

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