☆国道198号と199号の奇妙な関係(福岡県北九州市)

 といったところでそもそも国道198号がどこにあるか、恐らく地元の人でも知っている方はあまりいないのではないかと思います。国道198号は北九州市門司区、「桟橋通り」交差点で国道3号から分岐して始まっています。200mほど行ったところで海に突き当たり、海岸沿いに左へ折れてしばらく行ったところにR198の国道標識があります。

(たぶん)2枚しかない貴重なR198の標識。

 ところがこの標識を最後にR198の表示は途切れてしまい、これ以降に現れるのは全てR199の標識です。特に大きな交差点もなく、何の表示もないのに国道番号が切り替わってしまうため、実際に走っているとあれれ、いつの間に?ということになります。

 実はこのR198は、いわゆる港国道(幹線国道から主要港湾までを結ぶ国道)なのです。以前取り上げたR174など全国で14本がこの港国道に指定されており、いずれも数km程度の非常に短い路線です。このR198は全国で3番目に短い国道で、わずか600m程度の長さしかありません。

 港国道の終点となるのは、R174などもそうであるように、港を管理する施設の前であることがほとんどです。このR198のケースでは門司港湾合同庁舎がそれに当たっているようです(現地地図)。ただし普通の港国道はそこで途切れて「盲腸線」となっていることがほとんどなのですが、R198の場合この終点にR199が接続してきているので話がややこしくなっているのです。

 同じような関係になっている国道に、静岡市(旧清水市)のR149とR150があります。混乱するだけなのだからどちらも1本の路線にまとめてしまえばいいのにと思うところですが、まあそうは行かないのが行政というやつのややこしさなのでしょう。

 一直線の道を走っているうちに国道番号が切り替わる場所としては、青森市のR4〜R7、日光市のR119〜R120、大町市のR147〜R148、呉市のR31〜R185など全国に数ヶ所存在します。こうした地点を走る際にはどこで切り替わるのか、なぜその地点で切り替えなのか、観察しながら走ってみるのも面白いでしょう。

 

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