☆アリゾナグリーンティー(3)

 さて久々にDDTコーナーの更新です。とっくに更新を停止したと思われてそうですが、実はまだやってるんですよみなさん。こういうのを書くのは結構テンションとか上げないといけなくて意外に大変だったりします。まあ筆者の泣き言など誰も興味ないと思いますのでさっさと報告の方に行きましょう。登場以来恐怖体験の報告が相次ぐ問題の物件、アリゾナグリーンティー第3弾です。

こんにちは、いつも楽しく拝見させていただいております。麻酉と申します。

どうも初めまして。ご愛読ありがとうございます。

さて、唐突ですが、さとう様はコニー・ウィリスの「航路」という小説をご存知でしょうか。この中に「朝鮮人参エキス入り柑橘緑茶、蜂蜜入り」という代物が描写されているのですが、これはやっぱりアリゾナグリーンティーのことなんでしょうね。ついにAGT(勝手に省略)はSF小説(なのか?)の世界まで侵略を始めたようです。

なにぃ!知らねえうちにそんなところまでのさばってやがったとは!これはちょっと探してみましょう。いったいこのアメリカン緑茶がどんなインスピレーションを作者に与えたんでしょうか。まさか異星人を倒すための武器とかに使われてるんじゃないでしょうね。

AGTという略称は車のパーツか何かみたいで、ちょっと格好よさすぎる気もしますね。「アリグリ」くらいがこやつらにはふさわしい気もします。まあそれでも「ブリグリ」という略称よりはずいぶん可愛らしいんじゃないか、と個人的には思いますが。

2005年1月、ラスベガスは今までにない異常気象で、雨は降るわ、寒いわで、テンションは始めから下がりまくっておりました。

しかし、今回私にはあのAGTを毒見するという無謀な、いや崇高な目的があると自分に言い聞かせ、何とかザイオン自然公園行きのツアーの途中で、こちらではすっかりおなじみとなった「AGT柑橘、低糖タイプ」をゲットしました。

 いやまあ素晴らしい心がけですが、何もラスベガスまで行ったんだったら毒物以外にももうちょっといろいろあるのでは……。ちょっと毒物ドリンク探検隊長の立場を忘れて心配になってきます。

「あ、それはちょっと。」

ボトルを手にする私をガイドさんが制止しました。「甘いですよ。」

「いいんです、これ飲みたかったもので。」

 力強い意志を感じますね。なんかドラマの最終回とかで、主人公が空港のロビーあたりでヒロインを待ちながらつぶやくセリフみたいです。みなさんもこれから毒物ドリンクを手にする際には「いいんです、これ飲みたかったもので」と口にしてから飲むと、何かいい感じに勇気が湧いてくるかもしれません。

そう答えた私を、奇妙なものでも見たような目つきで眺めた後、ガイドさんは独り言のように呟きました。「それにしても緑茶の中に砂糖を入れるなんて、20年もここに住んでるけどアメリカ人の考えることは分からないね〜。」

ガイドさんにもわからんのですね、やはり。

そして、いよいよテイスティングです。

あ、できれば「ポイズニング」(造語)と言っていただきたい。世界に広めようポイズニング習慣。

「あ、ちょっとオイシイかも・・・。」

意外なことに、予想に反してそれは、日本で市販されている缶入りレモンティーを少し甘くしたくらいの感覚で飲むことが出来ました。それとも、すでに私の味覚が連日のアメリカンスイート攻撃で洗脳されていたのかもしれませんが(笑)

そういうもんですか!まあ緑茶だと思うからいけないのであって、「何か別の」と思って飲めばそうダメージはないものなのかもしれません。

それに気をよくした私は、次の売店で悪名高いチェリーコークを購入し、静かに沈没するはめになりました。

ご冥福をお祈りします。やはり覇権国家の用意したラインアップは底が深いですな。

 

「AGT、恐れるに足らず!」

そんな傲慢さのツケを払うことになったのは最終日のこと。いつものようにミネラルウォーターを買いに行った私は、コンビニの棚に見慣れない商品を見つけました。

一応、ARIZONA GREEN TEAの文字が躍っていることには違いないのですが、パッケージはどこか英国的なフルーツのイラスト。WHITE CRANBERRY AND APPLE・・・・って。


そこはかとない殺気を放つクランベリー&アップルアリグリ。

クランベリーとりんごのミックスは、アメリカでは人気の組み合わせです。ですが、柑緑茶シリーズと違って透明なボトルから透けているのは、どの面下げても緑茶とは言えないような毒々しい色合いの液体でした。

緑茶からは果てしなく遠ざかっていく一方ですね、アリグリ。緑茶と言い張りたいがためにいろんな果汁に無理やりちょっとだけ茶を混ぜてごまかした感じです。これが本当の「お茶を濁す」というやつでしょうか(ここは笑うところです)。

しかし、すっかり気が大きくなっていた私は、それを購入するとガカモール味という謎のフレーバーのドリトスをつまみに、それをあらかた飲み干してしまいました。

ガカモールって何だろと思って調べてみたら、アボカドのスープだか何だかだそうで。このように知らないことはすぐ調べるのが筆者の非凡なところです。そしてわざわざ調べたわりに結局わからずじまいで放置するところが筆者の弱点です。とてもどうでもいいですね。

ボトルのどこにも「低糖」と記載してないことに気づいたのは飲み終わった後でした。

上の方に「No Carbohydrate」と書いてあるんですが、これは無糖という意味ではないのですか。詐欺にすらなってないような気がしますがどうなんでしょうかこれは。

飲んでいる時には、「少し甘みのきつい、渋めのりんごジュースで割ったウーロン茶」くらいの感覚でしたが(書いていて気づきました。やっぱりあの時はどこか麻痺していたようです)、真の恐怖はこの後訪れました。

「渋めのりんごジュースで割ったウーロン茶」ってだけですでに戦闘力5000くらいはありそうですが。米国産の汁はあらゆる味覚を狂わせるようです。

真夜中、いつもなら旅の疲れでぐっすりと眠っている頃です。私は猛烈な胸焼けで目覚めました。口の中は寝る前に飲んだAGTの味がべったりと張り付いています。なお悪いことに、ミネラルウォーターは同行者が全て飲みつくしていました。口をすすごうにも、残っているのはAGTのみ。

こうして旅行最終日の夜はまんじりともできず、口腔内に残るAGTの甘みと共に明かすことになりました。

 アリグリのパワーを全身で受け止めた感じですね。「まんじりともできず」というのも素敵な表現です。「飲んだのが自分でなくてよかったなあ」と心から思いますね(探検隊長とは思えぬ発言)。

こうして私のAGTとの勝負は一勝一敗で幕を閉じました(いつから勝負に?)

しかし、日本のコンビにで買い物をしているとき、そこにあの独特のボトルがないことに一抹の寂しさを感じている今日この頃です。

 いや、そういう表現をするとアリゾナビバレッジ社が勘違いして日本進出をたくらみかねません。日本国民は誰も上陸を待望してませんからね、アリゾナさん。日本の茶系毒物は伊藤園とサンガリアだけで十分間に合っております。

で、この方からはもう一点追加情報が。

おしまいに、ニュージーランドのJUST JUICEシリーズについて

これは以前NZに旅行した友人から、「ゲ(自主規制)の味がするオレンジジュースがある」と聞き、好奇心からNZに旅行する機会があった時にみずから試したものです。

確かに、人間の許容を超えた「(自主規制)ロ味」は本物でしたが、これにはカラクリがあって、あちらにはCONCENTRATEDなる果汁ジュース(水で割って飲むタイプ)があり、悪いことにそのサイズが日本で市販されているパック入りジュースと同じ為、そして当時の私(約10年前)に、それを理解するだけの英語力がなかった為に起こった悲劇だったわけです。もしオセアニア方面に行く機会があれば是非原液の状態でお試しください。

 吐(中略)物味ですか。想像するだけでおぞましい代物です。つーか普通のオレンジジュースはどれだけ濃縮しても(前略)瀉物の味にはならない気もするんですが、このへんはどうなんでしょうか。これはひとつ勇者の方々、ニュージーランドに行った際にはアタックをかけていただきたいと思います。DDT、ついに南半球にも進出か。毒物に国境はない、という思いを再確認しつつ今回はこれまで。麻酉さん、どうもありがとうございました。 

 判定:★★★★★

 

 

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